宮城県各地で暴風の被害 交通機関にも影響 東北新幹線は運転再開

宮城県は朝から風が強まり暴風が吹き荒れました。各地で被害も発生し、少なくとも36人がけがをしたということです。

低気圧などの影響で宮城県は風が強まり、暴風となりました。

最大瞬間風速は女川37.8メートル、白石35.0メートル、名取で34.0メートルなど各地で観測史上最も強い風が吹きました。

鈴木暁人記者「JR岩沼駅では強風の影響で屋根の一部とみられるものが落下しています」

JR岩沼駅では、駅舎の屋根に使われていた防水シートがはがれ駅前の道路を覆いました。

消防によりますと、シートは駐車していたタクシーに接触しましたが、けがをした人はいないということです。

鈴木暁人記者「白石市では強風の影響で木が道路上に倒れ、巻き込まれた電信柱も折れています」

白石市では、強風で折れた木に電信柱が巻き込まれ真っ二つになりました。

仙台市若林区では、午後2時ごろ右折しようとしたトラックが風にあおられ横転し車線をふさぎました。

50代男性が運転していましたが、けがはなかったということです。

元木博昭カメラマン「強風で屋根が飛び、電線が切れたということで復旧作業が行われています」

登米市迫町では、強風で建物のトタン屋根が飛ばされて電線が切れ最大1100戸で停電が発生しました。

暴風による被害は各地で発生し、宮城県の各消防によりますと少なくとも36人がけがをしたということです。

強風の影響で、交通機関にも大きな影響が出ています。

東北新幹線は仙台と白石蔵王の間で風速が規制値を超えたため、午前10時半ごろから東京−盛岡間の上下で運転を見合わせましたが、午後6時10分に運転を再開しました。

東北線の福島−岩沼と松島−一ノ関、仙石東北ラインの仙台−石巻、常磐線の原ノ町−仙台の各区間などで、運転の見合わせや遅れが出ています。

空の便にも影響が出ています。

仙台空港によりますと、仙台−札幌便や仙台−名古屋便など15便の欠航が決まっています。

宮城県の東北自動車道は仙台南IC−福島飯坂ICの上下線、三陸道は利府中IC−仙台港北ICの上下線、仙台東部道路は仙台港北IC−亘理ICの上下線などで通行止めとなっています。

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