豪華寝台列車「ななつ星」に最後の「行ってらっしゃーい」 福岡県うきは市の山春保育所園児たち

ななつ星(左)を見送る山春保育所の園児や地元の人たち

今月末に休園する山春保育所(福岡県うきは市浮羽町山北)の園児たちは25日、園近くの久大線を走るJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を線路沿いから見送った。2013年10月の運行開始当初から続く恒例行事だが、この日が最後の見送りに。園児15人に卒園者や近所の人たちも加わり、ななつ星に大きく手を振った。

毎週火曜日の正午過ぎに園近くを通過する、かっこ良くてキラキラしているななつ星が園児たちは大好きだった。JR九州も園児たちの見送りに徐行運転で応えた。「行ってらっしゃーい」。この日も園児たちは元気に見送り、車掌は窓を開け「ありがとうございました」と手を振り返した。車窓には「今までありがとう」の文字が張り出され、乗客たちも笑顔で手を振っていた。

年長の吉瀬澟ちゃん(6)は「一生懸命手を振ったよ」と振り返り、堀江元子所長(64)は「火曜日が来るたびにななつ星を思い出すのでしょう。たまには見送りにも来ようかな」と感慨深げだった。 (後藤潔貴)

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