JR芸備線「ローカル線維持の責任、未だ整理されていない」広島県・湯崎知事 再構築協議会 設置1年

TSSテレビ新広島

JR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会で議論を始めて1年が経ち、広島県の湯崎知事は、ローカル線維持にかかる責任のあり方が未だ整理されていないとの見解を示しました。

【広島県・湯崎英彦 知事】
「整理が行われないまま議論がやや“なし崩し的”に進められているといった状況もあるかなと考えています」

国は去年、利用者の低迷が続く芸備線の備後庄原駅と備中神代駅の区間について存続か廃止かを話し合う再構築協議会を全国で初めて設置し議論を続けてきました。

議論開始からまもなく1年になることを受けて湯崎知事は、鉄道ネットワークに対する国の考えやJRの経営状況などについて、整理がされないまま議論が進んでいるとの見解を示しました。

そのうえで、来年度から実施される計画の実証事業では、交通需要を鉄道に転換するために、ダイヤの見直しなどで利便性向上を図る必要性を訴えました。

協議会では目安として3年以内に方針を作成することになっていて、あす26日、3回目の全体会合が開かれます。

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