弘南鉄道大鰐線 2025年度中に代替交通の大枠を示す方針

3年後に運行を休止する弘南鉄道大鰐線の代替交通について検討する会議が開かれました。2025年度中に、運行ルートを含む交通形態の大枠を固める方針です。

青森県庁で開かれた初会合には、県や沿線自治体の担当者と交通事業者などが出席し、検討会議の進め方や大鰐線の利用状況について意見を交わしました。

大鰐線は、3年後の2028年3月末で運行を休止することが決まっていて、4月以降の代替交通の確保が課題となっています。

2023年度の利用者数はおよそ27万人でした。

検討会議では、2025年度中に代替交通の運行ルートといった交通形態の大枠を固め、2026年度には具体化するとしています。そして、2027年度に路線の新設などを国に申請する方針です。

【弘南鉄道 船越信哉常務】
「大鰐線は路線バスも並行して運行していますので、そこが大きく利用することになるのかと考えていますが、様々な利用者の利便性を検討していく必要があると思うので、そのうえで内容を整理できればいいのではないかと思います」

【青森県地域交通・連携課 角田真士課長】
「人口減少で利用者も右肩上がりではなくて、これからどうなるのかというところも含めて検討した中で、持続可能な代替交通を皆で検討していければと思っています」

県などは、2025年度のできるだけ早い時期に代替交通の大枠を示す方針です。

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