
日本郵便東北支社とJR東日本盛岡支社は24日、無人駅の津軽線油川駅(青森市)に郵便局を開設し、郵便局と駅の窓口業務の一体運営を始めた。郵便局員が郵便や貯金などの通常業務に加え、列車の発車時刻や運賃の案内などを兼任し、顧客の利便性向上を図る。
郵便局と駅の窓口業務の一体運営は県内初で、東北では仙台市の作並駅に続き2カ所目。約130メートル離れた場所にある油川郵便局を駅舎内に移転し、「油川駅郵便局」として開設した。
油川駅は2023年3月に無人化されており、駅舎内事務室のスペースを郵便局として活用。郵便局員は駅の窓口業務を担うが、運賃の精算や切符、定期券の販売は行わない。
この日は開局セレモニーが開かれ、日本郵便東北支社の小野木喜惠子支社長やJR東盛岡支社の大森健史支社長、西秀記・青森市長らがテープカットした。
油川駅郵便局の蝦名正邦局長は「JRの業務を含め、地域住民の生活拠点となる郵便局を目指したい」と意気込みを語った。
午前9時の窓口業務開始直後に訪れた油川地区に住む女性(68)は「新町に買い物に行くときなどに電車を使うので、ついでに郵便局を利用できるのは便利」と話していた。