
埼玉・入間市で2月、踏切内に取り残された高齢女性を救出する一部始終がカメラにとらえられていた。
遮断機が下り電車が迫る中、手押し車を押す女性が踏切内に取り残されてしまった。
様子を見ていた自動車学校の教習指導員は急いで非常ボタンを押し、女性を救助した。
西武鉄道は、「自身の安全を確保し、非常ボタンを押して」と呼びかけている。
踏切に取り残された高齢者…緊迫の一部始終
埼玉・入間市で2月27日午前10時半ごろに警報音が鳴る踏切で撮影されたのは、取り残された高齢女性を救出する緊迫の一部始終だ。
当時現場では、西武池袋線の電車が通り過ぎ、遮断機が上がっていた。
しかし、すぐに警報器が鳴り出し、遮断機が降り始めてしまう。
踏切には、手押し車を押していた高齢の女性が取り残されてしまった。
これらの一部始終は、自動車学校の教習車につけられたドライブレコーダーに記録されていた。当時、教習車には、ベテランの教習指導員と生徒が乗車していた。
現場では、近くにいた人が高齢女性を助けるため遮断機を持ち上げようとしていたが、苦戦している様子だった。
教習所指導員が非常ボタン押し女性救出
電車が踏切に迫っているとみられ、高齢女性の身が危ぶまれていた。
そこで指導員は「大丈夫かな?ちょっと怖いな」とつぶやいたと思うと、急いで車から降車。
非常ボタンを押し、女性のもとへと駆け寄った。
そして遮断機を上げると無事女性を救出。
最悪の事態は免れた。
その後、指導員は「電車に当たってしまうという危機感があって。もう本当に『助けなきゃ』と思って」と使命感で体が動いたと話している。
また西武鉄道は、取材に対し「まずは自分の命を第一に考え、速やかに踏切の外に出てください。なお、直ちに非常ボタンを押して危険を知らせてください」とコメントしている。
(「イット!」 3月18日放送より)