札幌市電が5月から平日ダイヤ1割減便 運行間隔が最大で2分広がる…背景にあるのは“運転手不足”定数73人に対して10人も足りず「地域の交通を守るため休日出勤に頼る」…対策で基本給9.3%UP

バスだけではなく、市電も減便です。

平日ダイヤ1割減便…市民に影響は?

札幌市交通事業振興公社 烝野 直樹 事務局長

札幌市電は運転手不足のため、5月1日から平日ダイヤの約1割を減便すると発表しました。

運行間隔は最大で2分広がります。

「札幌市電の利用客に不便をかけることになり、大変申し訳なく思っている」(札幌市交通事業振興公社 烝野 直樹 事務局長)

5月1日から平日ダイヤを減便

札幌市電を運行する札幌市交通事業振興公社は、5月1日から平日ダイヤを約1割減便すると発表しました。

各時間帯で1本から2本減便となり、運行間隔はおおむね1分から2分広がります。

札幌市電

朝のラッシュ時間の午前8時台、最も混雑する区間では18本から16本に減って、現行の3分間隔から最大4分間隔となります。

始発と終電の時刻に変更はありません。

「今でも結構、混んでいる。通勤時間帯だと乗り切れなくて、3本くらい残されることがある」

「減便は仕方ないと思う。人が足りないのだから」(いずれも札幌市民)

減便の背景には深刻な運転手不足…

減便の背景には運転手不足

減便の理由は運転手不足です。

時間外勤務の多さなどから退職する人が増えていて、2024年度は定数73に対し10人足りていません。

「地域の交通を守るため、運転手の休日出勤に頼っている。少しでも運転手の負担を軽減するために、今回ダイヤ改正を行う」(札幌市交通事業振興公社 平田 俊之 路面電車部長)

札幌市交通事業振興公社は2025年度から、人手不足対策として職員の基本給を平均9.3%アップします。

これにより、平均年収は460万円から500万円になるということです。

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