SLの大井川鉄道、地域とともに100年 故障部品は自社加工

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林国広
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 大井川に沿うように走る大井川鉄道静岡県島田市)が今月、会社創立から100年を迎えた。流域の材木搬出や水力発電所の資材運搬を目的に設立され、いち早く蒸気機関車(SL)を復活させた。観光鉄道として全国に知られる大鉄。運行の現場は地域に支えられ、他の鉄道会社とも協力しながら、一世紀の歩みを続けてきた。

 「壊れた部品は自分たちで作ることが基本」。大鉄新金谷車両区の松本幸一副区長(51)はそう語る。1993年、20歳の時に大手電機メーカーから転職した。機械いじりが好きなだけで鉄道の詳しい知識はなかったが、入社すると車両の整備を担当する今の部署に配属された。

 大井川本線に関わる車両二十数両が松本さんらの担当だ。なかでも稼働中のSL2両の点検と整備を担う。

 C10形8号機は30年製…

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