あの日以来の霞ケ関駅、区切りの涙 地下鉄サリン事件から30年
比嘉展玖
地下鉄サリン事件から30年となる20日、多くの人がさまざまな思いを抱えながら、事件現場の一つとなった東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)を訪れた。
一歩ずつ、同駅に設置された献花台に向かった。町田聖治さん(48)=千葉市=は帽子を脱ぎ、頭を下げると、こらえきれず涙があふれた。
あの日以来、初めて霞ケ関駅にいる。
当時は18歳。夜間大学の入学前で、日中の配達員としての仕事を始めたばかりだった。勤務先に向かう途中、霞ケ関駅のホームで事件にあった。
誰かが「逃げろ」と叫んだ…
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