
肥薩おれんじ鉄道の鉄橋の補修工事を巡り地元漁協が協議に応じず、工事が未着工となっている問題です。
鹿児島県出水市によりますと、漁協側に改善をもとめた通知の回答が3月18日に出されたものの、工事への協力や組織の見直しなどは、盛り込まれませんでした。
このため、出水市は、今後、おれんじ鉄道とも協議のうえ法的措置も検討することにしています。
出水市の米之津川にかかる肥薩おれんじ鉄道の鉄橋の補修工事を巡って、広瀬川漁協の男性理事が、工事への同意を求めたおれんじ鉄道の社長らを長時間拘束したり、また漁協が協議に応じないため工事ができない状態になっています。
出水市は、2月21日に漁協側に協議への参加や組織体制の見直しなどを求める通知を行っていました。
市によりますと、3月18日に組合長らが市役所を訪れ、回答書を提出しましたが、事実確認が困難な事を理由に男性理事の処分は盛り込まれず、協議への参加も明記されていませんでした。
これを受け出水市は今後、おれんじ鉄道と協議し、法的措置も検討するとしています。
出水市・椎木伸一市長
「中身がほとんど、ゼロ回答ということでした。不誠実な回答を受け、民事的な損害賠償の検討を具体的に進めていきたい」