
北陸新幹線富山・金沢開業10周年と敦賀開業1周年を記念する催しが16日、JR富山と黒部宇奈月温泉の両新幹線停車駅で開かれ、関係者が節目を祝い、さらなる発展を願った。
富山駅では記念セレモニーが行われ、JR西日本金沢支社の石原利信支社長が「北陸は大きく生まれ変わった。今後も地域の足として盛り上げていく」とあいさつ。新田八朗知事は開業によって富山への移住者や企業進出が増えたと指摘。米紙ニューヨーク・タイムズの「2025年に行くべき52カ所」に富山市が選定されたことに触れ「新幹線開業は富山に大きな効果をもたらしてくれた」と述べた。
県内で活動するチアリーディングチーム「パピーズ」が盛り上げ、沿線地域の子どもたちが作ったアート作品を車内に飾った特別車両の出発をホームで見送った。
●Tomomiさんライブ
黒部宇奈月温泉駅では黒部市在住の歌手Tomomiさんとシンガー・ソングライター高原兄さんのライブやトークショーなどが行われた。
北陸新幹線は1997年に東京―長野間が先行開業し、2015年に金沢まで延伸した。
北陸新幹線開業に伴い、JRから運営を引き継いだ並行在来線「あいの風とやま鉄道」(富山市)の開業10周年を記念するセレモニーも開かれた。