トンネル走行中の東海道新幹線「のぞみ」の窓ガラスにひび ケーブル配管の重さ約4キロの鉄製のフタが外れてあたったか 約60人が別の号車に移動 けが人はなし

15日、東海道新幹線が愛知県内のトンネルを走行中に、列車の窓ガラスにひびが入ったことが分かりました。

窓ガラスにひびが見つかったのは、東京発・新大阪行きの、東海道新幹線のぞみ317号です。

JR東海によりますと15日午前10時半ごろ、乗客から「窓ガラスにひび割れがある」と車掌に指摘がありました。

ガラスの割れた16号車の乗客約60人が移動

ひびが入ったのは16号車9列目の窓ガラスで、乗客およそ60人を別の号車に移動させるため、列車は一時速度を落とすなどしましたが、走行に支障はなく、けが人はいませんでした。

トンネル内では数日前に通信設備の工事が終わったばかり

JR東海は今回のひびの原因は、豊橋~三河安城間の坂野坂(さかのさか)トンネル内の線路付近にある、信号・通信ケーブル管路の重さ約4キロ(縦約30センチ、横約40から60センチ、厚さ約3ミリ)の鉄製のフタが外れ、列車の窓にあたったことによるものとみています。ガラスの割れた16号車以外にも車体に若干の傷が確認できるということです。

また、このトンネル内では、今月12日から翌朝にかけ通信設備関連の工事が行われていました。

今回のこの問題を受け、JR東海は即日、現場周辺で他の蓋の締め付け具合に異常がないことを確認していますが、16日に改めてこのトンネル内を点検し、フタの締め忘れがなかったかなど、原因究明のための調査を行うことにしています。

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