鉄道づくし節目祝う 能美でフェスタ、催し多彩に 運転士体験 路線へ愛着、さらに

鉄道フェスタを楽しむ来場者=能美市根上総合文化会館

  ●新「のみバス」お披露目

 能美市は15日、市誕生20周年と能美根上駅名改称10周年、IRいしかわ鉄道県内全線開業1周年を記念したイベントを市内各地で実施した。「のみ鉄道フェスタ2025」では、運転士のゲームや衣装体験など多彩な催しを展開。運行開始100年、廃線45年を迎えた旧北陸鉄道能美線(能美電)の車両を模したコミュニティバスの新車両も初公開され、鉄道づくしの企画でそれぞれの節目を祝った。

 根上総合文化会館で開かれた鉄道フェスタでは、運転士気分で指定の停車位置に列車を止めるゲームを楽しめるコーナーや、IRいしかわ鉄道の制服を着て写真を撮れるスペースが設けられた。

 鉄道模型や、旧寺井駅時代からの写真が展示されたほか、金沢―大聖寺間の車窓風景の映像が流され、多くの家族連れや鉄道ファンが地元の鉄道への愛着を深めた。

 コミュニティバス「のみバス」の新車両は能美根上駅前で公開された。車体にはオレンジ色とクリーム色が配され、市公式キャラクター「ひぽ能(の)ん」「ぽぽ能ん」「ゆず美ん」のイラストもあしらわれた。

 お披露目式では、井出敏朗市長、田中大佐久市議会議長、髙尾高之IRいしかわ鉄道専務が順にあいさつ。大成保育園の園児が愛らしい歌声で新車両を祝った。試乗ツアーも行われた。新車両は16日から運用される。

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