第2回「負の遺産」だった万博会場、転換ねらった維新「成功するかばくち」

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原田達矢 菅原普 諏訪和仁
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 大阪市中心部から約20分、万博の玄関口として1月中旬に開業した大阪メトロ中央線の「夢洲駅」。構内に設置された高さ3メートル、幅55メートルの巨大なLEDビジョンには、1970年代から造成が始まった夢洲の歴史を伝える映像が映し出されている。

 地上では、数百メートル先に万博のシンボルとなる大屋根リングがみえる。周囲はフェンスで覆われ、関係者以外は入場できないが、会場の雰囲気を感じようと訪れる人も少なくない。大阪メトロによると、開幕前から1日約6千~8千人が訪れているという。2030年には、カジノを含む統合型リゾート(IR)も開業予定で、大型開発が急ピッチで進んでいる。

 大阪湾に浮かぶこの人工島は、かつて建設残土や廃棄物最終処分場として埋め立てられた同市の「負の遺産」だった。それがいまや国を挙げての催事会場となったのは、万博やIRをテコとして湾岸開発を一気に前進させようとした地域政党大阪維新の会の政治的思惑が背景にある。

 夢洲を所有する同市は、1980年代には6万人が暮らす新都市構想、90年代には夏季五輪の招致を掲げたが、2000年代までにいずれも頓挫。この間、巨額の公金が費やされながら、活用策を見いだせずにいた。

IRと相乗効果ねらった湾岸開発

 だが、維新の創設者である橋…

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この記事を書いた人
原田達矢
ネットワーク報道本部|大阪市政担当
専門・関心分野
国内政治、地方創生、合唱
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    西岡研介
    (ノンフィクションライター)
    2025年3月14日23時44分 投稿
    【視点】

    すでに、複数の人たちがSNS上で指摘しているが、この記事の中で唯一、残念なところは、夢洲=「負の遺産」という橋下氏や松井氏、すなわち「維新」の主張を前提にしている点だ。  大阪の地元紙「大阪日日新聞」(2023年に休刊)の元記者だった木下功

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