新潟市に15日にJRの新駅 「この上ない喜び」住民ら出席して式典
JR越後線の新潟―白山駅間に15日、上所(かみところ)駅(新潟市中央区)が開業する。地元の要望を受けて設置された「請願駅」で、9日に行われた開業式典には多数の住民が出席し、街の新たな拠点の誕生を祝った。
上所駅は、新潟駅から約1.5キロ、白山駅から約1.6キロの場所にできる。新潟県立新潟南高校や新潟警察署、県の複合施設「新潟ユニゾンプラザ」の最寄り駅となる。設置に伴う事業費約25億円は新潟市が負担する。
上所地区では、旧中央卸売市場の跡地で大規模開発が行われ、住宅や商業施設の建設とともに人口が増えている。こうした状況を受け、同プラザで開かれた式典では、中原八一市長が「民間開発がさらに進み、定住人口や交流人口の増加につながると期待している」とあいさつ。JR東日本の白山弘子・新潟支社長は「新潟のにぎわいに大きく貢献することを祈念している」と述べた。
地元にとって、新駅の設置は30年来の悲願だった。2022年2月に市と同社が基本協定を結び、設置が正式決定した後、住民らは駅名案を考えたり、駅舎の外壁の色を決める「選挙」に投票したりして、駅づくりに関わってきた。
式典で、上所校区コミュニティ協議会の高島清会長は「住民の一人としてこの上ない喜びを感じている」と声を弾ませ、「上所駅サポート隊を発足させて、駅前広場の環境整備や駅周辺の防犯活動に努めたい」と語った。
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