東北新幹線、「連結運転」取りやめ 連結外れた事故の原因究明まで

細沢礼輝
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 6日午前11時半ごろ、東京都荒川区内の東北新幹線下り線で、時速約60キロで走行中の東京発新青森・秋田行き「はやぶさ・こまち21号」に自動ブレーキが作動し、非常停止した。運転士が確認したところ、こまち(7両編成)とはやぶさ(10両編成)の連結部分が外れ、両列車が約8メートル分離していた。昨年9月にも同様の事故が起きており、国の運輸安全委員会は重大インシデントと認定し、鉄道事故調査官3人の派遣を決めた。

 JR東日本は同日夕、会見を開いた。JR東の池田裕彦・新幹線統括本部長は「極めて重大に受け止め、原因究明に全力を挙げる」と述べ、謝罪。連結部に破損はなかったが、こまち側の電気系統に異常が発生し、連結部のロックが外れた形跡がみられるという。詳しい原因究明と再発防止対策が完了するまで、東北新幹線と、秋田、山形新幹線との「連結運転」を取りやめると発表した。

 JR東によると、こまちには201人、はやぶさには441人の乗客がいた。けが人は確認されていないという。午後2時半ごろから両列車はそれぞれ大宮駅まで移動し、同駅で乗客を降ろし、運転を打ち切った。東北、上越、北陸各新幹線はほぼ全線で約3時間にわたって運転を見合わせ、計111本が運休し、15万人以上に影響した。

 この日午前、こまちは盛岡駅で新函館北斗駅発のはやぶさと連結し、上り列車として東京駅に到着。16分後に折り返しの下り列車として出発した。盛岡での連結作業や上り線走行中に異常は報告されていないという。

 「連結運転」の中止により、秋田新幹線は秋田―盛岡間、山形新幹線は新庄、山形―福島間での折り返し運転となる。こまちの盛岡―東京間やつばさの福島―東京間の切符を予約している場合は払い戻しや乗車変更が必要になる。

 東北新幹線では昨年9月、宮城県内を時速約315キロで走行中の東京行き「はやぶさ・こまち6号」の連結部分が外れる事故が発生した。JR東はこまちの運転台にある、列車を強制分離させるスイッチの裏側に、削りくずとみられる金属片が介在して誤作動したのが原因と判断。同スイッチの配線を取り外して無効化する再発防止策をとっていた。今回分離した両列車とも対策は完了していたという。

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この記事を書いた人
細沢礼輝
東京社会部|鉄道担当
専門・関心分野
鉄道を中心とした運輸部門