昭和の電車内で1日限りの「古本市」 鉄ちゃんと本好き交流の場に

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小山裕一
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 上高地にアクセスするアルピコ交通上高地線の古い電車が1日だけ、「古本市」の会場になる。こんなイベントが4月12日、上高地線の終点・新島々(しんしましま)駅(長野県松本市)である。鉄道や本好きの人たちの交流の場にする試みだ。イベントを広く知ってもらい、電車を借りる費用をまかなうため、主催団体はクラウドファンディング(CF、https://readyfor.jp/projects/4040hon10別ウインドウで開きます)を始めた。

 イベント名は駅名にちなむ「しましま本店」で、「昭和の電車で古本市」と銘打つ。4月12日午前10時半~午後3時、新島々駅に停車させた2両編成の電車内で、8組の出店者が古本を販売する。地元のカフェも電車内でコーヒーを提供する予定で、音楽イベントもある。120人ほどの来場を見込んでいる。

 実行委員会代表の太田岳(たけし)さん(33)=長野県木祖村=は、コロナ禍で中断した2020~23年を除き、16年から年に1回、電車内や駅構内で同様のイベントに携わってきた。21年からは途中駅の下新(しもにい)駅舎を借り、1カ月に1回ほど古本を販売する「本の駅・下新文庫」を続けてきた。

幅3メートル、親睦に程よい距離

 スマートフォンや携帯電話が…

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