JR米坂線復活へ、復旧先例の只見線に学べ 米沢で映画の無料上映会

坂田達郎
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 2022年8月豪雨で被災し、全区間の7割超で運休が続くJR米坂線の復活へ機運を盛り上げようと、豪雨災害を乗り越えたJR只見線のドキュメンタリー映画「霧幻(むげん)鉄道 只見線を300日撮る男」の無料上映会が2月17日、山形県米沢市で開かれる。

 県や市町村、経済団体などで構成するやまがた鉄道沿線活性化プロジェクト推進協議会置賜ワーキングチーム主催。

 只見線は11年7月の新潟・福島豪雨で鉄橋が流失するなどの被害を受けた。映画の主人公は出身地の奥会津(福島県)と只見線の絶景を撮り続ける写真家、星賢孝さん。写真は国内外に発信されて反響を呼び、再び列車を走らせようとする地元の人たちを後押しした。

 不通だった区間の線路や駅舎を福島県が所有し、JRが運行を担う上下分離方式で22年10月、11年ぶりに全線で運行を再開した。同方式は米坂線でも復旧案の一つにあがっている。

 米沢市の県置賜総合支庁2階講堂で2回上映される。1回目は午後1時半、2回目は同3時半開演。上映時間80分で定員は各50人(先着順)。13日午後5時15分までに申込フォーム(やまがたe申請)から申し込む。

 当日は、昨年8月の米坂線復活絆まつり実行委員会が募集した米坂線のエピソード集を配布。県内の音楽ユニット「風とたんぽぽ」が、早期復旧を願い署名活動を始めた高校生を応援したいと作った「世界へつなげ米坂線」のCD販売もある。

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この記事を書いた人
坂田達郎
山形総局
専門・関心分野
地域の産業・文化、防災