銚子電鉄、CFの目標額達成 魚モチーフの観光列車が今春にも登場
関西を走る南海電鉄から導入した新車両22000形第2編成を改装して「観光列車」化するため、銚子電鉄(本社・千葉県銚子市)が資金を求めようと実施したクラウドファンディング(CF)が無事に成就し、目標の1千万円を超える約1201万円が集まった。新車両は今春のお披露目に向けて着々と改装工事が進んでいる。
昨年12月1日に募集を開始し、今年1月15日に終了したCF。922人が支援したプロジェクトを終え、竹本勝紀社長は「1千万円という大きな目標ではありましたが、まさか200万円も上回ることができるとは思いもしませんでした」。その上で、「新車両が完成したら、ぜひ銚子にお越しいただき、銚子観光を楽しんでいただければ幸い」と話した。
この観光列車化は、南海電鉄を手本にしている。和歌山市の紀ノ川駅と加太駅を結ぶ南海加太線で運行する「めでたいでんしゃ」からヒントを得た。加太駅周辺はタイなどが釣れる名所で、タイをモチーフにした電車が走る。
そこで……。
「銚子と言えば、海と魚とネコ。それをモチーフにした列車がある駅を、新しい銚子観光の玄関口にしたい」という願いから始まった。
CFでは、駅員フィギュア(6万円)などの返礼品、新車両へのオリジナルヘッドマーク掲出権(8万円)、新車両の車内広告枠への名前の掲出権(1万円)などが人気を集めた。
28日夜、仲ノ町駅車庫に到着。京王重機整備(東京)が同車庫でイワシをモチーフにした座席シートや、イワシやサバをかたどったつり革などの改装工事を進めている。お披露目は3月の予定。