どこへ行くにも坂の街で続く送迎サービス 「やめるにやめられない」

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岡田真実
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 大阪府池田市の北部にある伏尾台地区は、1970年代から開発が進んだニュータウンだ。

 丘陵地に造られたため、どこへ行くにも坂、坂、坂……。比較的近くの阪急池田駅でさえ、歩くと1時間以上かかる。

 車が必須なこの街で、移動を支えるサービスがある。

 住民の青木信子さん(78)のもとに黄色のワゴン車がきた。

 「きょうは2人だね」

 運転手の呼びかけに青木さんが答える。「1人休みで高田さんと2人です。お願いします」

 車は数十メートル先で高田瞳さん(78)を拾い、5分ほどでコミュニティーセンターに着いた。青木さんは月数回、友人3人でセンターに通う。「坂がきつく、『らくらく送迎』に頼るようになった」。高田さんも「送迎がなかったら気軽に出歩けない」と話す。

 らくらく送迎は、地域住民を…

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