ことでん新型車両デザイン、選んで3択 27日から受け付け
香川県のローカル私鉄、高松琴平電気鉄道(ことでん)は12日、2026年度にも導入する新型車両のデザインを発表した。側面のデザインについては利用者らの投票で3案から選ぶ。
新型車両は26年に導入されれば、66年ぶり。外観のデザインは、瀬戸内海やことでんのコーポレートカラーの青が基調。その上で、側面については①「ダイナミック」―跳躍する「ことちゃん」―②「フレッシュ」―香川の新しい風―③「スタイリッシュ」―空と海が出会うところ―の3案を準備した。
投票は27日から受け付ける。Googleフォームによるオンラインのほか、有人駅14駅と瓦町FLAGに投票用紙を置く。県外からの応募も可能で来年2月15日締め切り。同3月中旬ごろ、結果を発表する。
車内は松やオリーブ、沿線にある木々や水田など香川の豊かな自然を象徴する「蒼」と呼ばれる緑色が基調。1人分ずつくぼませた「バケットシート」やドア上部の液晶式案内表示器、車いすスペースなどが導入される。
形式名は2000形で、JR東日本グループの総合車両製作所で今年度中に設計を終え、25年度から製造し、約1年半で完成。運行開始は26年度以降になりそうだ。1編成約5億円で、設計費(2億円)と同様に国、県、沿線3市4町が約9割を負担する。新型車両が主に運行する琴平線では、26年の開通を目指して一部区間の複線化と新駅の設置工事が進む。
会見した植田俊也社長は「新車の導入により、快適性を追求し、地域の生活を豊かにしたい」と述べた。
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