北陸新幹線、懸念渦巻く京都 事業の巨額見通しに「推進派」も動揺

有料記事

西崎啓太朗 武井風花 日比野容子
[PR]

 北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸計画の「小浜・京都ルート」について、京都府内で懸念が渦巻いている。長大なトンネルが府内を貫くことの様々な影響に加え、事業費が当初想定を大きく上回る見込みとなったことが「推進派」にも動揺を与えている。

 国土交通省京都市内の新駅の位置をJR京都駅の東西方向、同駅の南北方向、JR桂川駅付近とする3案を示し、北陸新幹線の延伸に関する与党整備委員会が年内にも1案に絞り込む方針だ。

 「私には懸念がそんな簡単に払拭(ふっしょく)されるとは思えない」。松井孝治京都市長は4日の定例記者会見で、北陸新幹線延伸について改めて見解を述べた。

 以前から、①地下水など環境…

この記事は有料記事です。残り1526文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
西崎啓太朗
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
移民、難民、宗教、災害、中東地域
日比野容子
京都総局
専門・関心分野
オーバーツーリズム、歴史文化、医療・介護、クラシック音楽、スキー、料理、欧州事情など