車窓に映る夜の街並みが光のアートに 走る電車から投影、水間鉄道

瀬戸口和秀 佐藤慈子
【動画】走る電車から光を投影する水間鉄道の「デジタルアート電車」=瀬戸口和秀、佐藤慈子撮影
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 走る電車の車内から光のアートを投影するプロジェクションマッピングのイベントが2日、大阪府貝塚市を走る水間鉄道で始まった。「デジタルアート電車」として1編成を午後6~9時台に、貝塚―水間観音間(約5・5キロ)で運行させる。12月1日まで。

 水間鉄道の創立100周年を記念したイベント「デジタルアートフェスin水間観音2024」の目玉企画。2両編成の車内には、計8台のプロジェクターを設置。デジタルアーティストの長谷川章さんが制作した、色とりどりの模様がゆっくりと変化する光のアートを周囲に投影しながら電車は進んでいく。

 初日の2日は貝塚駅でオープニングセレモニーがあった。水間鉄道の藤本昌信社長らのあいさつ後、参加者らは周囲に光のアートを投影する電車内へ。

 午後6時過ぎに駅を出発すると、じっと見入ったり、スマートフォンで撮影したり。終点の水間観音駅まで、約15分間の幻想的な光の彩りを楽しんだ。

 水間鉄道の担当者は「他の鉄道会社では聞いたことがない企画。普段は見ることのない車窓からの眺めを楽しんでほしい」と話している。

 期間中、水間鉄道の全10駅のホームなども、宝塚大学東京メディア芸術学部の学生らが制作した光のアートで彩られる。

 水間観音駅近くにあり、「厄よけ観音」で知られる水間寺でも、本堂や三重塔が長谷川さん制作の光のアートでライトアップされる。

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