西九州新幹線2年、活気づく温泉地と細る住民の足 在来線沿線に光も

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三ツ木勝巳 岡田将平
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 西九州新幹線が開業して23日で2年を迎える。佐賀県内では新幹線が通る武雄市嬉野市と、長崎線が「並行在来線」となり利便性が低下した鹿島市太良町で明暗が分かれた。沿線をめぐり、それぞれの地域の現状と課題を取材した。

 「関東や関西との結びつきが強くなった」。嬉野温泉旅館組合理事長で大正屋の山口剛副社長はこう話す。大正屋では関東からの年間の宿泊客が23年には7243人と、コロナ禍前の19年の1・8倍に増加。近畿からも23年は3324人と、19年の1・6倍以上になった。

 西九州新幹線は武雄温泉駅と長崎駅を最速23分で結ぶ。沿線には長崎空港もある。JR九州によると、開業1年時点の利用者数は242万人。在来線時代の2倍近くに増えた。

 「広域から新たな人を呼び込…

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この記事を書いた人
岡田将平
佐賀総局
専門・関心分野
平和、戦争体験の記録・継承、地方