鉄道ファンとりこに? 営業路線で体験運転実施へ、終電後の車両使用

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石川和彦
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 本線(営業線路)で列車の体験運転ができる――。そんな鉄道ファンには夢のような企画を、島根県の一畑電車が今月から始める。

 同社はすでに本線以外での体験運転を2001年に始め、現在は雲州平田駅構内(同県出雲市)で実施している。引退車両「デハニ50形」を体験運転専用線で運転するコースと、実際の営業車両を車庫用線路で運転する「プレミアム体験運転」コースがある。

 今月から新たに始めるのは、終電後の本線を使った体験運転だ。石飛貴之・取締役常務執行役員(61)は「体験運転を始めた当初は全国的に珍しかったが、ほかでも実施されるようになった。他社と違うことをしてお客様を集めようと考えた」。

 本来は免許が必要な本線上で運転できるだけでなく、列車無線を使って運転指令に連絡したり、進行方向を変えるポイント(転轍(てんてつ)機)を通過したりできる。

 体験場所は松江しんじ湖温泉駅構内(松江市)。運転終了後の最終列車の運転席に座り、約250メートル走行し、停車。別の線路を通って発車場所に戻る。運転中は、「本物」の運転士がそばにつく。運転時間は5分程度だ。

 初年度の開催は5回。初回が9月21日で、2~5回目が10月~来年3月。いずれも土曜夜の終電後の午後10時から。定員各回6人(18歳未満不可)。2回目の開催回を除き、過去2年以内のプレミアム体験運転経験者限定で、参加費10万円。2回目は未経験者限定で、すでにある2種類の体験運転も経験でき、参加費は14万円。

 1回目は応募が締め切られ、10月開催の2回目は今月20日まで参加者を募集している。応募多数の場合は抽選となるという。

 高額な参加費となっているが、同社は、自動列車停止装置の追加設置や見張り員の配置など安全対策に費用がかかるとしている。詳細は同社ホームページで。問い合わせは同社営業課(0853・62・3383)へ。

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この記事を書いた人
石川和彦
松江総局長
専門・関心分野
社会、スポーツ、芸能