北陸新幹線延伸から半年 人出増の一方、尾を引く「乗り換え問題」
土井良典 永井啓子
北陸新幹線の敦賀延伸から16日で半年を迎えた。石川県内の新駅となった小松、加賀温泉両駅は、期待されたほどの開業効果は見られていないという。背景には、元日の能登半島地震の影響だけではなく、従前から指摘されてきた、敦賀での「乗り換え問題」が響いているようだ。
温泉が多数立地し、開業ムードを盛り上げてきた加賀温泉駅。加賀市の担当者は「来訪者は緩やかな増加傾向だが、2015年の金沢開業の大きなインパクトに比べ、期待していたほどではない」と冷静に分析する。
市によると、市内の宿泊客数は、4~7月で43万人余り。前年同時期比で26%と増えてはいる。関東方面が2割増の一方、関西方面は1割増、中京方面は横ばいとあまり伸びていない。
延伸前は、関西や中京からは金沢へ直通特急が走っていたが、延伸後は敦賀で10分前後かかる乗り換えが必要となったうえ、運賃も割高となり、不満の声は根強い。
加賀温泉駅は、工事の遅れで…
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