クイーンビートル、裏の管理簿も 浸水隠し運航 国交省が処分へ

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江口悟 増山祐史
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 JR九州の子会社が日本と韓国を結ぶ高速船への浸水を隠して運航を3カ月以上続けた問題で、国土交通省は17日にも、運航会社のJR九州高速船(福岡市)に対し、海上運送法に基づいて「輸送の安全確保」と、「安全統括管理者・運航管理者の解任」を命令する行政処分を出す方針を固めた。同じ高速船をめぐって2度目の処分となる。解任命令が出るのは初めてで、従わない場合は100万円以下の罰金が事業者に科される。

 問題の船は福岡・博多港と韓国・釜山港を往復する「クイーンビートル」(定員502人)。2月中旬、船首部分に2~3リットルの浸水を確認したが、JR九州高速船は報告も修理もせず運航を継続。浸水量が増えた5月末に初めて浸水を確認したように装い、九州運輸局に報告した。

 この間、航海日誌などに「異…

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この記事を書いた人
増山祐史
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ