豪華列車「瑞風」、試行ツアーで温泉津駅に停車、地元は大歓迎
JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」で行くツアーの新たな立ち寄り観光地に選ばれた大田市の温泉津(ゆのつ)駅に9日、同列車が停車した。地元の人たち約70人が横断幕を広げたり、小旗を振ったりして出迎えた。
10月の「一番列車」運行を前に実施された試行ツアーで、この日は事業に関係するJR西日本の社員ら約30人が、行程の確認や課題を抽出する目的で「乗客」になった。
昼過ぎ、濃緑色の優雅な列車がホームに停車すると、大田市小唄保存会の女性7人が、駅の玄関口で温泉津音頭を披露して歓迎した。渋谷玲子代表(81)は「これまで(通過する)瑞風に『お手振り』をしていましたが、降りてきてもらえ、感激です」。
同駅で下車した「乗客」は、瑞風と同じ色に仕立てられた観光バスに乗り換え、世界遺産・石見銀山遺跡方面へ。周辺の「大森の町並み」を散策するなどして夕方、温泉津駅に戻った。地元の人らに見送られ、再び車窓の人となって出発した。
ツアーは10月7日を皮切りに来年6月まで13本の運行が決まっている。大田市駅の佐藤篤司駅長は「(2017年の運行)当初から地元が熱心にお出迎えし、ようやく願いがかなった。石見銀山の歴史、文化に触れていただき、大田エリアのブランド化や新たなお客様の拡大につながれば」と話した。
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