京都丹後鉄道が警報機と遮断機がない第4種踏切を2カ所廃止

今林弘
[PR]

 警報機のみの第3種踏切と、遮断機と警報機のない第4種踏切をゼロにする方針を示している京都丹後鉄道は、京都府宮津市の2カ所で第4種踏切を廃止する。昨年4月、ハンドル付きの電動車いす「シニアカー」に乗っていた男性が普通列車にはねられて死亡した事故を受け、住民や自治体との話し合いを加速させていたという。

 施設を所有する北近畿タンゴ鉄道によると、廃止する踏切は、京都丹後鉄道宮津線の天橋立―岩滝口駅間にある「霞(かすみ)谷踏切」と「金得踏切」。おもに農作業者や、田植え機などの通行に使われているという。

 今年3月ごろから市や住民と本格的に話し合い、了解を得た。7月に国土交通省に届け出た。9月末ごろには廃止の予定。

 同鉄道には、この2カ所を含め4種踏切が18カ所、3種踏切が13カ所ある。3種・4種をゼロにするために、廃止にするか、遮断機や警報機を整備して第1種踏切に変えるか、住民や自治体と話し合いを進めるという。

 北近畿タンゴ鉄道の宮田英樹社長は「遮断機のない踏切での事故をなくすために、今後も地元住民や自治体と話し合っていきたい」と話した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら