新幹線が動かないから…混み合う「バスタ新宿」 台風7号に恨み節も

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平川仁
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 16日夕方にかけて関東地方に接近した台風7号の影響で、前日のうちから運休を決める交通機関が相次いだ。東海道新幹線を始めとする多くの電車が動かないなか、東京・新宿のバスターミナル「バスタ新宿」の待合室はこの日、多くの利用客で混み合った。

 午後2時ごろ、ベンチに座っていた美容師の40代女性は、静岡・三島行きの新幹線で自宅へ帰るつもりだったが、運休となりバスに切り替えた。

 1週間前から都内でヘッドスパの講習を受けており、16日はその試験日。ほかの講習生の中には、飛行機が欠航となり延泊を決めた人もいたが、17日から仕事を再開するという女性は、「バスで帰れるのでよかった。早速、講習で学んだ技術をいかしたい」と話した。

 中東オマーンから来たというモハメド・アリさん(29)は、大きなスーツケースを押しながら成田空港行きのバスを目指して急ぎ足だった。同国の石油化学会社のエンジニアといい、技能研修を受けるために同業他社の同僚と一緒に7月末に来日。大阪や京都、東京を観光で巡り、16日が帰国日だった。

「なんでこの日に来たんだ」

 特急列車成田エクスプレスを…

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