減速で10分程度の遅れ→拡大 東海道新幹線 二つの地震が影響

細沢礼輝
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 気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことを受け、東海道新幹線は9日も一部区間で最高速度を落として運転を続けた。在来線特急は、静岡、愛知、和歌山県内など想定震源域を走行する列車が運休となった。

 9日はお盆の最繁忙期初日にあたり、東海道新幹線は過去最多となる1日483本の運転を計画。一方で、静岡県内の三島駅と愛知県内の三河安城駅間で最高速度を285キロから230キロに落として運転したため、日中は上下とも10分前後遅れる列車が目立った。JR東海は、切符を予約、購入している場合、手数料無しで変更、払い戻しに応じるとしている。9日午後7時57分ごろに発生した神奈川県西部を震源とする別の地震の影響で、遅れは拡大した。

 在来線特急では、東京と出雲市島根県)、高松などを結ぶ寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」のほか、「南紀」(名古屋―紀伊勝浦など)、「伊那路」(豊橋―飯田)、「ふじかわ」(静岡―甲府)が運休。京都、大阪と紀伊半島を結ぶ「くろしお」は和歌山―白浜、新宮間で部分運休した。運休は1週間ほど続く見込み。

 JR東日本東海道線の一部区間で減速運転を続けた。小田急電鉄は同日始発から小田原線本厚木―小田原間で最高速度を落として運転した。

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この記事を書いた人
細沢礼輝
東京社会部|鉄道担当
専門・関心分野
鉄道を中心とした運輸部門