うなぎ弁当の食中毒、不十分な手洗いが原因か 従業員が手袋せず
堅島敢太郎
京急百貨店(横浜市港南区)の「日本橋鰻伊勢定」で販売された「うなぎ弁当」などによる食中毒で、横浜市保健所は5日、「従業員の手洗いが不十分で、手袋も着用していなかったことから、手指を介した汚染の可能性がある」とする調査状況を発表した。発症者数は29人増え、159人となった。
保健所によると、今回検出された黄色ブドウ球菌は、手指の切り傷などに存在しており、手指を介して広がるという。
保健所が調理施設の状況を調べたところ、従業員は手袋を着用しておらず、手を洗わずに調理をした人もいた。手洗い器の上には物が置かれ、使える状態になっていなかった。また、体調や手指の傷に関する記録も十分に記載されていなかったという。保健所は健康確認を徹底して適切に記録するほか、手袋の着用や今回の件を踏まえた衛生教育の受講などを指導したという。
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