京都・平安神宮にある国内「最古級」の電車、修繕でCF募る

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北村有樹子
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 平安神宮京都市左京区)の境内で、現存する「最古級」の電車として知られる京都電気鉄道の車両(京都市交通局二号電車)が保管されている。廃線後に京都市から譲り受けたが、老朽化が進んで修繕が必要になり、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。平安神宮は来年に創建130年を迎え、「記念事業の一つとして電車の修繕を実現したい」としている。

 京都電気鉄道は、日本で初めて路面電車を開業した。二号電車は1911(明治44)年、堺市の梅鉢鉄工場で製造された。モーター台車に輸入品を使うなど、外国製品を日本製の車体に組み合わせたことは国内製造の規範となったとされる。製造当初の構造、部品が残されているほか、当時の路線図時刻表、運賃表もある。2020年には国の重要文化財に指定された。

 この車両は京都市電北野線が…

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この記事を書いた人
北村有樹子
大津総局|教育、県政担当
専門・関心分野
教育、人権、多文化共生