北陸を迂回・行き先変更…「長い旅」にぐったり 新幹線運転見合わせ

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三宅梨紗子 松本敏博 瀬戸口和秀 土井良典 佐藤常敬 伊藤隆太郎
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 22日に発生した東海道新幹線の終日運転見合わせは、各地の駅で大きな混乱を招いた。夏休みも相まって多くの旅行客らが足止めされ、疲労を隠せずにいた。JRは深夜まで復旧作業を続けた。

 JR東京駅の新幹線改札前は午前中から、駅員に運行状況を聞く人などで混雑した。

 名古屋市熱田区から在来線や「こだま」を乗り継いで出張に来ていた会社員男性(52)は日帰りを諦め、東京で1泊することを会社に電話で伝えていた。「明日の朝一で帰るしかない」と話した。

 東京―浜松間と名古屋―新大阪間では、それぞれ1時間あたり上下2本ずつ各駅停車の新幹線が運行された。ダイヤ上の最大運転本数は、1時間あたり「のぞみ」12本、「ひかり」2本、「こだま」3本の計17本とされる。

 運転本数が絞り込まれたのは、浜松、名古屋両駅では通常行わない折り返し運転が必要となるためだ。JR東海は「上り線と下り線を入れ替える線路設備が整っていないため、毎時2本が限界」と説明。さらに、運転本数が限られる分、途中駅の客をできるだけ乗せる必要があり、すべて各駅停車で走らせたという。

 一方、東京―大阪間の迂回(…

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