美祢線100周年の記憶残して 8月にラッピング車両の乗車会

向井光真
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 JR美祢線の100周年を記念したラッピング車両の「さよなら乗車会」が8月24日に開催される。美祢線が昨夏の大雨で被災し、約3カ月しか運行できなかった「幻の車両」だ。山口県美祢市の担当者は「美祢線の100周年の記憶を残してもらいたい」と乗車を呼びかけている。7月25日まで参加者を募集している。

 美祢線が3月23日に全線開通100周年を迎える記念に、「キハ120形」の1両をラッピングしたもの。路線のかつての象徴だった石炭車をほうふつさせる黒色を基調とし、「100」の数字を側面に大きくあしらった。約360万円の費用はクラウドファンディングで集めた。

 当初、お披露目式が行われた2023年の3月23日から今年8月末まで運行する予定だったが、昨夏の大雨で全線が止まったままになり、ラッピング車両の運行は約3カ月のみだった。

 乗車会では、山陽線の厚狭―厚東間を3往復する。厚狭駅を午前11時半ごろ、午後1時半ごろ、同2時半ごろ出発する予定。乗車は無料。定員は各便40人で計120人。希望者はJR美祢線利用促進協議会のホームページ(https://www.jrminesen.com/別ウインドウで開きます)内の応募フォームから申し込む。応募者多数の場合は抽選する。

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