飛び出しにビックリ 妖怪たちのトリックアートが新撮影スポットに

雨宮徹
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 妖怪で街づくりをしている兵庫県福崎町に、新しい観光スポットができた。JR播但線・福崎駅前にある施設の壁に、妖怪が飛び出るように見える大きなトリックアートを町が設置し、妖怪や町の見どころをPRしている。

 場所は駅前観光交流センターの南側壁面。これまで灰色の壁だったが、縦約2.4メートル、横約4.8メートルの絵をかけた。

 トリックアートの中央には、町の非公式キャラで人気者の「河童(かっぱ)のガジロウ」が池から飛び出る様子が描かれた。その横では妖怪「油坊(あぶらぼう)」と「油すまし」が、特産の「もちむぎ麺」をすすっている。正面から見ると平面の絵にしか見えないが、角度を変えて右斜め前から眺めると、ガジロウたちが浮き出て見える。

 駅前にはすでに、水槽の底からガジロウが出てくる円筒形のモニュメントがあったり、別の妖怪のベンチがあったりして、にぎやかだ。トリックアートが加わり、新しい撮影スポットとして期待されている。

 18日にはトリックアートの除幕式があり、ガジロウや尾崎吉晴町長、町ふるさと大使を務めるお笑いコンビ「アルミカン」の赤阪侑子さんらが出席した。尾崎町長は「まずトリックアートでビックリしてから、観光に出発してほしい」と話した。

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この記事を書いた人
雨宮徹
姫路支局
専門・関心分野
ハンセン病、被爆者、歴史、災害、地方政治