「秘境駅」2駅、来春廃駅へ 北海道幌延町、修繕費重く維持を断念
奈良山雅俊
「秘境駅の里」でまちづくりに取り組む北海道幌延町は、来春のJR北海道のダイヤ改定に伴い、町が維持管理を続けてきた雄信内(おのっぷない)、南幌延の2駅を廃駅にする方針を固めた。修繕費が重くのしかかり、継続が困難となった。これで町管理の秘境駅は3駅になる。
町内では2021年春のダイヤ改定で、町内8駅中、幌延駅を除く無人駅7駅が廃駅対象となった。町は上幌延、安牛(やすうし)の2駅を断念、5駅をふるさと納税などを活用して経費を捻出し、維持管理してきた。
年間の維持管理費は21年度約485万円、22年度約587万円、23年度約450万円(見込み)。積雪量で除雪費の変動はあるが、人件費が上がっており、さらにJR側から南幌延と雄信内のホームの修繕費計750万円の負担を求められた。
町の担当者は「人里から離れ…
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