北海道新幹線建設トップの激短あいさつ、知事「それだけですか?」
北海道新幹線の札幌延伸の2030年度末開業が困難になっている問題で、建設主体の鉄道・輸送機構の藤田耕三理事長が20日、北海道庁を訪れ、鈴木直道知事にあいさつをした。冒頭、藤田理事長が一言だけ短いあいさつを述べたあと、一瞬沈黙が生まれ、鈴木知事が「それだけですか?」と問い返す一幕もあった。
藤田理事長は、この日午前のJR北海道の株主総会に出席したついでに道庁に寄ったと明かし、あいさつの文言は実質的に「ぜひよろしくお願いします」だけだった。
知事の困惑の反応を受け、藤田理事長は、地元の要望が、早い時期の開業見通しを示すことと、早期開業の2点だと認識していると口頭で確認したが、新たな情報などは示されなかった。
それに対し、鈴木知事は、再三「遺憾」という表現を使いつつ、「(新幹線)開業と連動して様々な街づくりの取り組みなどももう動いているところもあり、その見通しがないと、今後の対応についても方向性が決められないという状況もある」と述べ、細やかでわかりやすい情報の共有を重ねて求めた。
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