東海沖の地震観測に再び障害 緊急地震速報、最大13秒遅れの恐れ

大山稜
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 気象庁は5日、東海沖の地震や津波を観測している「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」で障害が発生していると発表した。周辺で地震が起きた場合、緊急地震速報の発表が最大で13秒遅れる可能性がある。津波の監視には影響はないという。

 同システムは、南海トラフ地震などに対応するため海底に整備されたもの。気象庁によると、5日午後、海底からケーブルを通して静岡県御前崎市内の観測所で受信した地震の揺れなどのデータに正確な時刻が反映できないトラブルが確認された。同庁はシステムの活用を一時中止し、原因を調査している。

 このシステムでは、2022年にも海底ケーブルが断裂して使えなくなるトラブルがあり、今年2月に復旧作業が完了したところだった。今回の障害との関連性は低いとみられる。

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この記事を書いた人
大山稜
東京社会部|気象庁担当
専門・関心分野
気象、防災行政、労働