東武野田線「車両減」に波紋 混雑悪化懸念、大宮駅改良工事に影響も

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岩堀滋
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 東武鉄道が2025年から、野田線(アーバンパークライン)を現在の6両編成から5両に減らす方針を示し、波紋が広がっている。SNSを中心に通勤・通学時の混雑悪化を懸念する声が上がるほか、さいたま市が予定している同線大宮駅の改良工事にも影響する可能性がある。

 東武鉄道が方針を発表したのは4月。野田線へ25年春以降に新型車両80000系25編成を順次投入し、車両数も5両にするという内容だった。

 現在は3系統の車両が使われ、いずれも6両。古い2系統は新型車両に置き換え、残り1系統は1両減らす。25編成の新型車両のうち18編成は4両を新造し、残りは1系統から減らした1両を転用する。

 東武鉄道は、車両を減らす理由を「テレワークの浸透などで、客数がコロナ禍前の水準に戻ることが考えづらい」と説明する。

 東武鉄道によると、平日午前7時半~8時半の北大宮駅から大宮駅までの混雑率は、19年度の124%から22年度は98%に減少。千葉県側では新船橋駅から終点の船橋駅までで、139%から112%(同7時20分~8時20分)に減っているという。利便性の観点から、列車本数は現状維持の方針という。

 とはいえ、現状もかなり混雑…

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この記事を書いた人
岩堀滋
さいたま総局|さいたま市政担当
専門・関心分野
障害者福祉、医療、地方自治