お寺が経営、鞍馬のケーブルカーは日本最短 あえて乗らないのも一興

有料記事

北村有樹子
[PR]

 幼少期の源義経が学問や武芸を磨いた鞍馬寺は、京都市北部の霊山・鞍馬山の中腹にある。叡山電鉄の鞍馬駅から本殿までの参道は急峻(きゅうしゅん)な坂で、まるで「修行道」のようだ。

【撮影ワンポイント】鞍馬寺のケーブルカー

山門駅と、多宝塔駅の間はわずか200メートルほど。義経も修行したという山の厳しさと、路線の短さを表現しようと、まずは山門駅から見上げるような構図を考えた。しかし、山頂の多宝塔駅から見下ろすと、ケーブルカーの後ろに山並みが広がり圧倒された。少しスローシャッターで撮影し、被写体が動いている感じを表現した。(新井義顕)

 助けてくれるのが、日本で最も短いケーブルカーの鉄道路線という「鞍馬山鋼索鉄道」。山門の少し上にある山門駅で、義経の幼名にちなんだ車両「牛若号」が待っていてくれる。

 行程は207メートル。傾斜27度の急勾配をぐんぐんのぼる。

 車内には「深呼吸をして、す…

この記事は有料記事です。残り685文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
北村有樹子
京都総局|大学、生活文化担当
専門・関心分野
教育、人権、多文化共生