静岡県懸念のリニア山梨工区ボーリング調査、5月20日再開へ

米沢信義 三宅範和
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 リニア中央新幹線をめぐり、JR東海の丹羽俊介社長は7日、山梨県長崎幸太郎知事と県庁で会談し、南アルプストンネルの山梨工区で昨年秋から中断していたボーリング調査を今月20日から再開することを伝えた。会談後、丹羽社長が報道陣の取材に明らかにした。

 ボーリング調査はトンネル工事に先立つものだが、川勝平太静岡県知事が、地下水への影響などを理由に、JR東海に対し、県境から300メートル以内で掘削を行わないよう求めていた。調査は昨年10月から機械のメンテナンスを理由に、静岡県境の459メートル手前で中断していた。

 丹羽社長はこの日、静岡県側への対応について「対話を進めていく」と話した。長崎知事も報道陣の取材に対応し、調査再開を歓迎しつつも「境から300メートルでも山梨県内。静岡県側と協議をしていただく必要はない」と述べた。

 会談では、山梨県駅のあり方も含めた勉強会を同社と山梨県の間で設けることなどが、同社から提案されたという。

 一方、9日に告示される静岡県知事選については、丹羽社長は「コメントは控えたい」と明言を避けた。

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