SLばんえつ物語号が運行25年 乗車90万人突破、児童がお祝い

茂木克信
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 JR磐越西線の新津(新潟市秋葉区)―会津若松(福島県会津若松市)間を走る観光列車「SLばんえつ物語」号が運行25年を迎え、29日に新津駅で出発式が開かれた。鉄道ファンらがホームに詰めかけ、記念のヘッドマークが取り付けられた蒸気機関車の撮影などを楽しんだ。

 「SLばんえつ物語」号の蒸気機関車(C57形180号機)は、貴婦人の愛称をもつ。1946年に造られ、69年に廃車となって同駅近くの新津第一小学校の校庭で保存されていた。

 復活を望む声を受けてJR東日本が修復し、99年4月29日、30年ぶりに運行を始めた。2000年12月に展望車が増結されて今の7両編成となり、21年6月には乗車90万人を達成した。

 運行25年を祝う出発式には、新津第一小の3~6年の児童5人が参加し、機関士や車掌らに記念の花束を贈った。児童らの出発の合図を受けて列車が動き出すと、ホームを埋めた沿線住民や鉄道ファンが手を振るなどして見送った。

 新潟市中央区から来た山本光駈(ひかる)君(10)は「ものすごく格好よかった。まだ乗ったことがないので一度乗りたい」と声を弾ませていた。

 「SLばんえつ物語」号は今シーズン、9月までの週末の運行が発表されている。全車指定席。(茂木克信)

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