住民「待ってた」 のと鉄道が一部再開 被災したローカル鉄道も支援
能登半島地震で甚大な被害を受け、全線で運休していた第三セクター「のと鉄道」の和倉温泉―能登中島間(11・2キロ)が15日、再開した。過去に被災したローカル鉄道が支援に名乗りを上げ、地元の期待も背に全線再開をめざす。
15日午前6時31分。石川県七尾市の能登中島駅から七尾行き2両編成の始発列車が、通勤・通学の乗客18人を乗せてゆっくりと動き出した。ホームの前では地元住民が甘酒を振る舞い、再開を祝った。
通学のために始発列車に乗り込んだ七尾高校3年の山岸穂乃実さん(18)は「のと鉄道は私たちの行動の中心で、なくてはならない存在」。同駅で売店を営む井田幸長さん(51)は「駅の再開は、復興への第一歩。これで前を向いていけるきっかけになる」と感慨深げに話した。
この日はJR七尾線の七尾―和倉温泉(5・1キロ)も再開し、七尾から能登中島までの計16・3キロがつながった。それより先の穴水(穴水町)までの区間(16・8キロ)は、4月上旬の再開を見込む。
■観光列車も被災…
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能登半島地震(2024年)
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