住民の地元愛を支援したい 小田急社長が思う沿線外ビジネスの方向性
聞き手・吉田博紀
関東の大手私鉄・小田急電鉄が、鳥取県倉吉市の活性化に携わってまもなく2年。首都圏のビジネスパーソンらと地元の経営者らが一緒に倉吉の街づくりを考える「合宿」は8回を数える。参加者は延べ約170人に及び、倉吉のCMづくりやガイドブック発行など成果も出始めている。小田急の星野晃司社長(68)に狙いなどを聞いた。
――小田急がなぜ、倉吉だったのか。
3年後に創業100年を迎える小田急は、沿線の地域に支えられて成長してきた会社です。しかし、人口が減る社会になって既存ビジネスにいずれ陰りが出るのは避けられません。
沿線にとらわれない発想で
次の100年に向けて従来の発想にとらわれない議論を全社で重ねてきたとき、これまでに培ってきた事業を沿線を飛び越えて展開できるんじゃないか、という考え方が生まれました。そこで、社員の縁があった倉吉でビジネスが始まりました。
――どのようなビジネスか。
地元の人たちが自分たちの魅力を認識し、地元愛で魅力をさらに高める。我々はそれをサポートするという支援型プロジェクトです。
シモキタ再開発も背景に
背景にあったのが、地下化し…
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