できたての赤福餅が新幹線でやって来た 新潟駅に行列、5分で完売

茂木克信
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 伊勢の銘菓「赤福餅」が8日、JR新潟駅新潟市中央区)で限定販売された。JR東日本管内では東京駅を除いて初めて。予期せぬ事態もあったが、この日作られた商品が東海道、上越各新幹線で運ばれ、駅構内の店頭に並んだ。

 販売されたのは12個入り1300円(税込み)の商品120箱。この日早朝、三重県伊勢市にある赤福本社工場で製造された。

 計画では、名古屋駅から午前8時8分発の東海道新幹線こだま704号、東京駅から同11時40分発の上越新幹線とき319号を利用。午後1時43分に新潟駅に到着後、同2時から構内のコンビニ「NewDays」4店舗で販売する予定だった。

 ところが、山陽新幹線で人身事故が発生。東海道新幹線に遅れが出て、新潟駅への到着が約2時間遅れた。販売開始は同4時ごろにずれ込んだ。

 それでも、在来東改札近くの店舗前には50人以上が列を作り、1人2箱までの制限付きで販売を始めたところ、40箱が約3分で完売した。ほかの店舗も含め約5分ですべて売れたという。

 30分ほど並んだという新潟市中央区の西村美保さん(52)は「初めて食べるのでワクワクします。家族3人で4個ずつ分けます」と笑顔を見せた。

 JR東日本新潟支社は「新幹線に遅れが生じても、東海地区から当日製造の商品を運べたのは収穫。JR東海との連携を考えていきたい」と話した。(茂木克信)

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年3月11日9時45分 投稿
    【視点】

    実家が近鉄沿線で、主要駅に届く赤福を親がよく買ってきました。冷蔵庫で数日経って餅が固くなったところを、ヘラではがしていただくのが幼少時の私流。久々の再会はつい先日、出張帰りで名古屋から新幹線に乗る際でした。駅の売店でお土産にうなぎパイを2箱

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