JR石巻線で避難訓練 列車から降りて高台へ「1秒でもはやく」

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 東日本大震災の発生から13年となる11日、宮城県女川町のJR石巻線で、JR東日本東北本部による避難訓練があった。運転士は2両編成の列車を停車させると、「津波です! 率先避難者について、指定避難場所に向かってください!」と、車内のスピーカーで呼びかけた。

 震度6強の想定。運転士と車掌の指示で、乗客役の社員らは列車のドア枠に腰かけてから車外に飛び降り、「率先避難者」役の男性に連なって約200メートル離れた高台の指定避難場所に移動した。

 防災責任者の蓬田(よもぎだ)祐史(ゆうじ)安全企画ユニットリーダーは閉会式で、「東日本大震災を経験したからには、あれ以上の地震や津波が起きても、『想定外』という言葉は使えない。なにが起きてもお客様を無事に避難させられるように、『1分1秒でもはやく、遠くに高く』を心がけてほしい」と語りかけた。

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