東北新幹線東京―仙台駅間の運転再開 停電影響で一時運転見合わせ

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 JR東日本によると、29日午前5時45分ごろ、東北新幹線の大宮―小山駅間で停電が発生した。この影響で東北新幹線は東京―仙台駅間の上下線で運転を見合わせていたが、午前9時に運転を再開した。

 電線に木の枝が引っかかり、列車運行に必要な電気が正常に送電されない状態になっていたという。係員が撤去し、午前8時47分に送電が再開した。

 東北、山形、秋田の各新幹線では上下線合わせて29本が全区間や一部の区間で運休。このほか、東北、上越、北陸の各新幹線で計45本に遅れが出た。計約3万3660人に影響が出たという。

 JR東京駅の東北新幹線の改札周辺は午前8時半ごろ、スーツケースを抱えた旅行客や出張に向かう会社員らで混雑していた。運転再開後も窓口にはチケットの払い戻しをする人たちで長蛇の列ができ、チケットやスマートフォンの画面を片手に今後の運行状況などを係員らに尋ねる人の姿も見られた。

 午前9時半の新幹線で仙台に向かう予定だった東京都内の会社員の男性(40)は、「予約分は払い戻すが、その後に何時の新幹線に乗れるかも分からない」と話した。仙台で取引先と会った後にさらに北海道に向かう予定で、「最悪の場合、仙台には行けないかもしれない。列車の遅れは致し方ないが……」とため息をついた。

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