「借金あった」 JR西社員を解雇、福井駅の売上505万円を着服

長屋護
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 北陸新幹線の福井開業と同時に、並行在来線として運行を始めた第三セクター「ハピラインふくい」(福井市)は29日、30代男性係長が福井駅の売上金の一部505万円を着服したと発表した。係長は、16日の運行開始直前の14日にJR西日本から出向してきたばかりだったが、不正が発覚して22日に出向を解除された。JR西日本は28日付で懲戒解雇した。

 ハピラインによると、男性は20日午前9時から21日午前9時半までの当直を含む勤務時間中に、駅の金庫から現金を取り出した。休憩時間を利用して近くのコンビニATMで自分の口座に入金し、私有スマホでネット投資に全額使ったという。21日朝に福井駅長に自ら不正を申告し、発覚した。

 男性はハピラインの調査に対し、ネット投資で利益をあげて借金を返済しようとしたと説明したという。

 被害額は全て男性側から弁済されたが、告訴についてはハピラインは「弁護士と相談して決める」としている。記者会見に同席したJR西日本金沢支社の中井泰央人事課長は「お客様や県民のみなさまの信頼を裏切り、大変申し訳なく思っています」とした。(長屋護)

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