トラブルなのに乗客アナウンス少ない→不正な休憩発覚 六甲ライナー

杉山あかり
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 神戸新交通は29日、六甲ライナー(六甲アイランド線)の運輸司令所で、休憩時間を規定より多く取るなどの不適切な勤務実態が確認されたと発表した。聞き取りなどから、遅くとも2011年以降に繰り返されていたといい、社員18人を減給などの処分にした。

 神戸新交通によると、就業規則に基づく内部通達では、3人体制で、1回の勤務あたり計約4時間の休憩を決められた時刻に交代で取ることになっていた。

 しかし実際は、2時間おきに1時間休憩を取る形で計約5時間の休憩をしていたという。

 処分された社員は「通勤・通学客が多い平日と比べ土休日は落ち着いていて、(不適切な勤務実態は)過去から続いていた」という趣旨の説明をしたという。

 昨年7月、六甲アイランド線南魚崎駅付近で、不具合で車両が約1時間停止するトラブルが発生。乗客向けのアナウンスの回数が少ないと社内で指摘があり、本来は休憩時間ではないはずの社員1人の休憩が発覚し、同社が調査していた。(杉山あかり)

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